まだ言うかっ!こいつ!!
それなら…
「何言ってるのかな?
そういう七瀬君も猫被ってるよねっ?」
ニコっと笑顔で答える。
「やっぱバレてたんだ?まっ、お互い様だよねっ」
相川もニコっと笑顔。
ゆっくりと相川から離れ、舞台の下へ降りる。
「で、お前はいつから知ってたわけ?」
後ろから面倒臭そうなひっくぅ〜い声が聞こえる。
ん?
相川…だよね?
「あーぁー、上手くやってたっつーのにさーマジ最悪」
性格変わりすぎじゃない!?
さっきまで立ってたはずなのに、あぐらかいて、髪の毛わしゃわしゃしてるし!
えっと、皆が思ってるこいつのイメージって、いつも笑顔で優しくて王子様的だったはずなんだけど…
まぁ、つくってるのは分かってたけどまさかここまでとは…ね。
私も桂山から見たらこんな感じなのか…
「あんたってすんごい性格変わるねー他の女子がみたら幻滅すると思うけど」
私もあぐらをかき、素を出す。
「いや、お前も結構変わってるし、他の野郎が見たら幻滅するぜ」
「別にあんたみたいに、モテたいわけじゃないからいいし」
お互い素を外して喋る。
「私のこと他の奴らに言わないでよね。
バラしたらあんたのことも言うから」
「へいへい。分かってるっつーの」

