君の恋の罠に落ちていく

「かりんすごかったよ!
そんな才能あったなんて!ますます惚れちゃう〜」


「アハハッありがと♪」




周りで見ていた演劇部が私に駆け寄る。




「それにしても、七瀬君のアドリブによく対応できたねー。
七瀬君のアドリブで今まで皆困らされてたんだけど
かりん冷静だったし七瀬君を驚かせるような演技だったしもー最高っ!
どうせなら演劇部に入っちゃってよ〜」





はぁ〜ん…
みんな相川のアドリブ経験して困ったことあるんだ…。

あいつ意外とドS…?





「間宮、お見事だったよ。俺のいきなりのアドリブにもちゃんと返せて。」


パチパチとかずと役の相川が私に近づく。


「七瀬君、やっぱりNo.1の実力者たけあって、すごい上手だね♪」


「それはどーも。」





ニッコリ笑顔で返される。



やっぱコイツ…
つくってない?

私と同じ匂いがする……





「さすが普段から演技してると上手いんだね」




笑顔で相川は私に言う。




…へ?




「え?かりん普段演劇部とかしてないよね?」



不思議に思った友達が私に聞いてくる。




まさか…まさかまさかまさか!!
相川にバレてるっ!?