気を引き締めて教室に入った。




「おはよ〜っ♪」




猫かぶりモードON!




「ねぇねぇ、かりんって司くんと付き合ってるのっ?」


「あー!それ俺も気になってた!」





教室に入って最初の言葉それ!?

気づけばクラス全員がこっちを見てた。
そんなの皆興味あるんだ



「えー?なんでそうなるの〜
そんなわけないじゃーん!」



できるだけ明るく振る舞う。



「じゃあ今朝、司君と登校+手繋いでたのって何でなのー?
それってやっぱ恋人同士しかあり得ないよっ!」


「えっ…と〜……」




もー!
面倒くさいことになってるじゃんかぁっ!

全部全部桂山のせいだからっ!



ガラッ


教室のドアが開く音に皆は目線を私から少しはずし、横目でその方向を辿っていた。


私もチラッと見ると



「司、おーっす!」


「司君おはよ〜❤︎」


「おー!はよー」



そこに居たのは桂山。





思ってたより早かったな…

ていうかタイミング良すぎ!!

ある1人の男子が桂山をぐいっと引っ張って



「おい司。今かりんちゃんにお前とかりんちゃんはどういう関係か聞いてるとこなんだけどさ、実際どうなんだよ」



興味津々に聞いてくる男子。



「はぁ?関係〜?」



桂山はそう言いチラッとこっちを見た。



ドッキューン!



うっ……


バッと目を思いっきりそらした。




なんでたろ
桂山の目が見れない……。




「俺と間宮が、恋人…だったら?
お前らはどーすんの?」




桂山が言った途端、教室は一気に
ザワザワとなり


「えー!やっぱ付き合ってるってこと!?」


「あの司君とあのかりんがっ!?」





いーーやーーっ!(泣)


もう、変なことになってるぅーっ!




「プッ……なーんてなっ!
んなわけねーだろ!
こう言うのがお前ら一番びっくりするだろ?
今朝のは、皆を騙してどんな反応するかドッキリみたいなことしてただけだよ」




桂山はこっちを見て、だよな?間宮
と優しい顔で言ってきた。



その顔反則っ!////



「そ…そうだよ〜!
もー、皆びっくりしすぎ!」



笑顔でそういうと
教室の中は、”なーんだぁー” ”びっくりしたー”
ていう声でいっぱい。