君の恋の罠に落ちていく

「かりんちゃんおはよー」




「おはよう♪」





男子からの挨拶もなんとか交わす。


すると、言われたくなかったことを
この男子から言われた。





「かりんちゃん…司と手っ……これってどういう……」


「えっ?え〜っと…これは……」






男子の目線は私達の手に。
明らかに動揺してる

そして私も動揺してるんだけどね



焦っていると桂山が私の前に少し出て





「俺が勝手に頼んだだけで間宮は関係ないから安心しろよ。」




少し笑ったように男子に話しかける。



「え〜?頼んだだけでそんなサービスしてくれるかぁ?」




男子はまだ疑いの目。

桂山は、はぁーとため息をついてから




「だからー、俺は昨日間宮が運んでたプリントが重そうだったから持ってやったら、間宮がお礼したいーって言うから、じゃあ手繋いでって言ったのー!」




桂山は面倒臭そうに説明をして後から
分かった?と言う。



これって作り話だよね?

プリント持ってもらってないし、お礼したいとか一度も言ってないし

それに手とか勝手に繋がれてるだけだし



……助け舟出してくれたんだよね?