君の恋の罠に落ちていく

「あぁ〜、それは調べたから☆」




調べたから☆って……



そんなのアリ!?
ていうか そもそもどうやって調べたわけ?


…本当コイツは謎




「あんた、ストーカーに向いてるよ…」

「それはどうもー」





いや、褒めてないし!!

そんなことを言いあってると
いつの間にか学校の門。


桂山は時計を確認し




「まだ結構余裕あるな…他の生徒も
まだ登校してきてるし。」



私も時計の方をチラッと見る。




「じゃっ、私から3m離れて歩いてね」



猫被り開始
とびきりの作り笑顔で桂山に手を振る。

桂山から離れて下駄箱に歩いて行こうとすると




ガシッ




「!?」



誰かに後ろから腕を掴まれた


バッと後ろを振り向くと
またまた桂山




「チッ…なに……」




怒りたっぷりに桂山を睨みつける。



『こんなところで腕を掴むなよ
誤解されるだろーがっ!
あん?オラ』



という目で。