「あ、これ。」




桂山は思いついたかのように
私に紙を持たせた。




「?何これ。」


「メアドとケー番。登録しといて。」


「はぁぁぁぁぁぁ?」





何でそうなんのか意味不明なんだけど。




「じゃ、俺帰るから。」




そう言って、桂山は来た道を戻っていった。




……

やっぱこっちじゃないじゃん




「はぁぁぁぁぁぁー…
本当何なのアイツ……」



ため息をつき、帰ろうとして前を向くと





「ここ……私の家じゃん…」





いつの間に!?


ていうかこんなに学校から家まで近かったっけ?

アイツと喋ってたから全然気づかなかった。





……もしかして………
いやいや!そんなわけ!…

アイツ
さりげなく家まで送ってくれた…?





ドクン




胸が高鳴るー…