君の恋の罠に落ちていく

桂山には またスルーされ、じゃあ
そういうことだからと言い何処かへ
いってしまった。



「本当何だったの…アイツ。」



1人でブツブツ言いながら、カバンを
持ち、帰ることにした。



「あら、かりんちゃん〜!
今帰り〜?」


「あ おばさま。こんにちは。」



このおばさんは、近所の人。
おすそ分けを毎日持ってくる。



「おばさま。昨日の肉じゃがとても美味しかったですよ!
また作って下さいね❤︎」



とびきりの作り笑顔で言う。
この時が一番疲れる…



「そんなたいしたこと無いわよ〜
私、いっつも作りすぎちゃうから
持ってってるだけよ〜?笑
また今晩も余っちゃうと思うから
持っていくわね!」


「ありがとうございます❤︎」




……ウソばっかり。
作りすぎちゃうから持ってってるだけ?
何言ってんの?


おすそ分け用に作ってきてんのが
バレバレ。


ていうか私一度も持ってきてもらったもの食べたことないんだけど。
ペットのエサに丁度いいし



「うわー
近所の人にまで 猫被ってんだー」



この声…

バッと後ろを向くと予想通り。