「陽ちゃん力強いね~」



右頬をさすりながら律さんが私を恨めしそうに見てる…。



『あのほんとにすいません。』




あえて律さんの後ろで事務所の廊下を歩く私。




すると前から誰かが来たのか急に律さんが立ち止まるから後ろを歩いていた私は律さんの背中に顔からぶつかった。




『ちょっと律さん???』




誰かと話してる…



「律さん顔なんか擦ってどーしたんですか???(笑)」




声を聞いただけで身体中がざわつく…。


この人は陽二郎さん…。





「陽二郎ー笑いごっちゃないよー。陽ちゃんに叩かれたんだよ~(笑)」



「へぇー陽ちゃん意外とやるね(笑)」




律さん越しに陽二郎さんに話しかけられた。




『律さんが揺すっても起きないからですよー。』



「それは律さんが悪いですね(笑)」


「はっ!!俺かよ!?(笑)」





笑い合う二人の後ろでちゃんと笑えてるかな???


普通を装うだけで精一杯だよ。