未来の双葉が未来へと帰って行き、数日が過ぎた。

俺とこの時代の双葉は、仲むつまじくやっている。

今日は天気がいいので、学校の屋上で昼飯を食べる事にした。

もちろん、双葉の手作り弁当だ。

「久我君、あーん、とかしてあげよっか?」

俺の隣に座った双葉が、悪戯っぽく笑う。

「勘弁してくれよ、そんなこっぱずかしい事」

俺は苦笑しながら、双葉の作ってくれた弁当を口に運んだ。

…数日前には、考えられなかった話だ。

いきなり話しかけてきて、馴れ馴れしい態度をとって、変な女だと思っていた双葉。

それが、今では一番大事な人に変わっている。

そりゃそうだろう。

迷子になってしまうようなガキンチョの頃から、うんと年上になるまで、何年もの間の双葉を、俺は見てきたんだ。

きっと今の俺は、双葉の親以上に、双葉のことを知っているに違いない。