久しぶりだね初対面

もちろんここにいる双葉は、先に下校していった双葉じゃない。

俺の目の前にいるのは、今から何年後か先の双葉。

つまり未来から来た双葉だ。

「タイムマシン、完成したんだな」

「ええ。随分時間かかっちゃったけどね」

未来からきた双葉は頷いた。

「私達の時代では、時間跳躍機って呼んでるんだけどね。指定した相手を、好きな時代に時間移動させることの出来るタイムマシン…」

成程。

その時間ナントカって奴で、俺を時間旅行に連れてってくれたって訳か。

「お陰で冷や汗の連続だったぜ。とんでもねえ事しやがって」

「ふふふっ、ごめんね?」

口ではそうやって謝るものの、双葉はそんなに反省している風ではなかった。

「教えてくれよ」

俺は言う。

「どうしてこんな事したんだ?」