まだ何も知らないけど…

『ねー?竜?いつからそんなになっちゃったの?』
『あっ?』
『だからなんで?ピアスしてんの?なんで金髪にしたの?』
『あぁー。それか…』
『それか…じゃないよ』

あたしはなぜか泣いていた…
声は変わっていないのに全部変わっちゃったような気がするよ…

『ねぇ?どーして?どーしてなの?』

あたしは大きな声で叫んでしまった…
人の目なんか気にしてる場合じゃなかった…

『竜?あたしねまだ竜の事を好きだよ』
『ゆーほ』
『……1日も竜の事忘れなかったよ…竜今なにしてるんだろ?竜喧嘩で怪我してないかな?とかいっぱいいっぱい心配してた…』
『ほんとか?』
『う、うん……』

そんな目であたしを見ないで…
そんな優しい声であたしを呼ばないで…
竜…竜…

『いつまで泣いてんだよー。泣き虫』
『ごめん…竜が変わりすぎてたから』
『俺のせいかよ…⁈』
『うんん。でもね嬉しい!竜と会えてあたしすごく嬉しい!』
『マジか?』
『あたし嘘ついたことある?』
『ねーぇけど』
『あたしね竜の事を諦めないよ…誰になんと言われようがあたしは竜が好きだから…』

『そこまで言うならしょーがねーな。連絡先だけなら交換してもいいけど?』
『本当に⁈⁈』
『だからいいつってんだろ』
『あぁーうん。』






あたしはこの日から毎日竜とメールで繋がってます。竜は学校に来ないけど寂しくはない…だってもう竜はあたしの彼氏になったから!!!!!!諦めなくって本当に良かったよ…竜は今までそして来れからも竜の事を好きでいるよ…


あたしもっと女の子っぽくなるから…



竜?いつの日も竜の優しい声であたしの名前を呼んで!
『悠歩』って…