とはいえ。




おもしろくないと、笑えないよ…。




「よし!着いたよ、1階。」




「う…うん。」




すると高橋君は“はいっ”と言って、私の教科書を渡してくれた。




「ありがとう。」




あれ…?




気づかなかったけど




「うん。いいよっ!」




私、普通に会話できてる…?




「じゃあな。」




「うん。」




ほら、できてるじゃん!私!




自分でもビックリだ。




あ…でも、高橋君がよくしゃべる人だからかもしれない。




相手が高橋じゃなかったら、きっと会話なんて続いてなかっただろう。