そんなことを思いながら、黙って自分の席についた。 キュッ、キュッ。 この音苦手…。 思わず顔をしかめた。 カタ…。 机が揺れた。 誰かが私の前にいるのがわかった。 …男子? 「あのさ。」 手を止めて顔をあげると… 「さっきはごめん。」 あの失礼男が立っていた。 「…(なんなの?)。」 「あの、えっと…。“おもしろい”とか言ってしまって…。ごめんなさい。」 やっぱり、わざとだったんだ…。