お、怒ってないの…?




「ドド…ドア…ふ、ふさいでしまって…。」




「あぁ…。それだけ?」




「えっ…!」




思わず顔を上げる私。




「お!やっと顔見れたー。ずっと下を向いてるからさー。」




「……。」




再び、下を向く。




なんか、恥ずかしい…。




「おもしろいね。名前は?」




お、おもしろい…?




「…。」




「あ、あれ…?どうしたの?」




私は黙って、窓側の一番後ろの席に座った。




自分の番号の席だ。