「実はね、あたし彼氏できたの」 親友の葉月 由杞の突然のカミングアウトに、 私は食べかけていた玉子焼きをポロっと落とてしまった。 「ちょっと、玉子焼き落ちたよ。…ていうか、そんなに驚くこと?」 由杞が綺麗な顔をしかめた。 「え、いや…そういう訳じゃないけど」