9人のヴァンパイアと1人の魔女



「おい。」


はっと我に返った。

「あっごめん。」



ほいっとプリントを渡された。


「なに怖い顔してるんだよ。」


あたしの前の席の諸井蓮斗(むろいれんと)。


「うるさい。」


こいつ何かとあたしに
突っかかってくる。


「ブスがドブスになるぞ。」


ほらね。



「あんたに言われたくありません。」



ふんっと鼻で笑って
べーっと舌を出した。


「ほら、ドブス。」



「なっ。」



諸井は反論する暇も与えず、


ささっと前を向いた。


今、女子に向かって
ドブスと言いましたよね?


信じられない。


なんだこいつ。



そんなことより、

どうしよう。




とりあえず、人数を把握しないと。



それに
人間の血の味を覚えてしまうと


大変なことになる。


あっ、そうだ。



あたしは真っ白な紙に