「おい。」
はっと我に返った。
「あっごめん。」
ほいっとプリントを渡された。
「なに怖い顔してるんだよ。」
あたしの前の席の諸井蓮斗(むろいれんと)。
「うるさい。」
こいつ何かとあたしに
突っかかってくる。
「ブスがドブスになるぞ。」
ほらね。
「あんたに言われたくありません。」
ふんっと鼻で笑って
べーっと舌を出した。
「ほら、ドブス。」
「なっ。」
諸井は反論する暇も与えず、
ささっと前を向いた。
今、女子に向かって
ドブスと言いましたよね?
信じられない。
なんだこいつ。
そんなことより、
どうしよう。
とりあえず、人数を把握しないと。
それに
人間の血の味を覚えてしまうと
大変なことになる。
あっ、そうだ。
あたしは真っ白な紙に

