9人のヴァンパイアと1人の魔女



[小倉様。
人間に戻る方法を知りたいですか?


今夜7時に高校の図書館に

現れるでしょう。

お待ちしております。]


と書いた。



その書いた手紙を

指をパッチン、念を込めて



届けっ!


そう念じると手の中の


手紙がすっと消えた。




あたしは最近、呪文を唱えなくても


簡単な魔法なら念じれば


使えるまでに成長した。


この手にひっかかって
くれるのか。



少し不安もあった。



そんな気持ちを


抱えてたせいなのか、

時間の流れを早く感じ、




小倉との約束の時間を
迎えた。



「ルーモ、来ると思う?」


ついて来てくれた
ルーモにそう尋ねる。


「どうだろ。

でも期待はする価値ある。」


そう、ルーモが言う。


すると、

少し遠くから足音が
聞こえた。


「来た。」



ルーモとあたしは


さっと本棚に影に隠れた。


ガラッ


「おい、誰もいないぞ。」


この声…、

間違いない。


新橋嘉南斗(しんばしかなと)だ。


あとから何人か
入ってくる音がした。



あたしは
ふぅーっと息を吐いて


本棚の影から


姿を現した。


「お前っ!」


そこにいた全員が

目を丸くしてあたしの名前を

ゴソゴソつぶやいている。


「まさか、

あんたたちがヴァンパイア
だったとはね。」



とあたしは言った。



そこにいたのは

全員あたしのクラスの男子だった。



新橋嘉南斗

高見俊太(たかみしゅんた)

大澤諒 (おおさわりょう)