今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「歩夢。遊びに来るのはいいけど、泊りはなしだよ」

 男の観察も終わった頃、陽菜が諌めるような顔をして僕を見た。

「どうして?」

「この前、歩夢。遅刻したでしょう?」

「ああ、そうだったね。でも10分くらいだよ」

 あの時のことか。
 ゲームに夢中になって夜更かしして、一緒に寝過ごしたんだよね。
 その時間差は許容範囲だと思うんだけどな。

「そのことでお母さんに怒られたんだよ」

「でも、あれは陽菜が悪いと思うんだけど? 陽菜が夢中になっちゃうから、僕、寝られなくなったんだよ?」

 ちょっと、口を尖らせて、拗ねるように言ってみる。
 だって、本当のことだもん。


 あれ? 

 男の顔が蒼白になった感じがするんだけど。
 睨まれているような気もするけど。


 僕、なんか気に障るようなこと言ったかな?