彼女がバドミントン部だと知ったのは、しばらくしてからのこと。

 クラスが違うと、校内で顔を見かけることもあまりなくて、
 放課後、部活の合間に体育館から出てきて、休憩しているときくらいだった。

 友達とだったり、航太とだったり、談笑している姿が目に映る。



 そのうちに、休憩時間が重なると体育館の水飲み場へ行くようになった。
 そこが彼女達のたまり場だったから。


 航太の彼女。


 わかってはいたけれど。