今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「これが一番いいよね。先輩方にまかせておけば安心」

 皮肉か?

「俺がなんかしたのか? 随分と攻撃的だけど」

「何をしたって? あんたバカなの? 陽菜にあれだけのことをしておいて。よく顔を出せたわよね」

「あっ……」

 それを言われたら何も言えないけど、陽菜はそんなに怒ってなかったみたいなのに、周りが勝手に大騒ぎしてるだけじゃないのか?


「それにも腹は立つけど、それ以上に腹が立つのは女癖の悪さよ」

「は?」

「何、とぼけてんの。今は陽菜に一途ですって、顔を見せてるかもしれないけどね」

 って、何を言い出す。

 引っかかるような言い方しやがって。


「その前は日替わりで女変えてたでしょ。周りに女子達侍らせて、ずいぶんと派手だったじゃない。知ってんのよ。そんな軽いヤツに陽菜は任せられない。わかった?」


 そんなこと言われて、はいって頷けるはずはないだろ。

 来るもの拒まずっていうか、別に断る理由がなかっただけで。


 それに俺1人で遊んでいたわけじゃないし、男友達も一緒だったし。
 変に誤解されても困る。