今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「聞こえませーん」

 春田は陽菜の言葉に、聞く耳など持たないとばかりに無視を決め込む。

「祐太朗、わたしと別れたいから、こんな嫌がらせするってわけ?」

 いきなり、話が祐太朗に向いた。

 ちょっと、物騒な話になってきた。

 写真1枚で話が飛躍し過ぎだろう?


「そんな滅相な。そんなことあるわけないじゃん。ごめん。やり過ぎたかな?」

「当たり前でしょ。わたしの神経をこれ以上逆なでしないでよね。今度同じようなことをしたら、あんたとは別れるからね」


 いや、いや、いや。
 それはちょっと話が拡大し過ぎだろう?

「萌絵。それは言い過ぎだから。ケンカしないで。仲良くして。ねっ、お願いだから」

「わかってるわよ。こいつが変な気を起こさなければ大丈夫よ」

「ごめん。もうしないからさ。許して」


 必死に手を合わせて謝る祐太朗。


 なんだろう?

 陽菜が絡むと破局に発展するのか?

 それとも、俺なのか?


 航太と歩夢だけかと思ったら、こいつもか?


 こんなヤツらに囲まれて陽菜は大丈夫なのか?

 次々と疑問が沸き起こる。