今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「やられたわ」

 って、里花ちゃんの少し苛立った声がした。


「あれはやり過ぎ。反則でしょう。緋色の集中力が途切れたらどうしてくれるのよ」

「ホント。アイツ、どっかに監禁できないかな」

「今から、捕獲して穴の中に埋めてこようか?」

 物騒なことを言ってるな。
 さっきよりもエスカレートしてる。


「ユッキーっていいね」

 里花ちゃん達に意識がとられていたら、歩夢がとんでもないことを言い出した。

「どこが?」

「だって、なんか微笑ましいシーンだったじゃない」

「はっ?」

 微笑ましいって、どこらへんが?

「列を乱して勝手な行動をしたって、見る人もいるかもしれないけど」

 俺はそう思ったぞ。


「お姉さん達もそうかもだけどね。僕から見たら、これから決勝戦を戦う同校の部員に、エールを送ったんだなって感じに見えたから。先輩から後輩へっていう見方も出来るのかな」



 そんな風に取れば、微笑ましいっていうのはわからなくもないけど。


 人が変われば、見方も変わるもんだな。