今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「ちょっと、言ってみただけだろ」

「まったく」

 呆れ顔の歩夢の横顔がすぐに楽しげな表情に変わった。

「今度会ったら、話しかけてみようかな」

「今度って言ってないで、今声をかけてみれば?」


 こんな偶然が次もあるなんて考えにくい。


「次だからいいんだよ」

「次って?」

「インターハイに決まってるじゃない」

「地元であんのか?」

「ないよ。どこかは忘れたけど、ここの近辺でないことは確か」

 それって、観戦に行くってことか?
 そんなに簡単に行けるものなのか?


「それじゃムリだろ?」

「どうして? 僕は陽菜の全国大会、全部見に行ってるよ」

 なんなんだ、それ?

「全部って……」

「小学生から高校生まで、もれなく」

 自慢か。

「どうやって行ったんだよ」

 全国大会が毎年近くであるわけはないだろうし、子供1人で行けるわけはないし。


「中学まではおばさんと高校は母親とだよ。まだ未成年だからね、保護者同伴じゃないとマズいもんね」


 そりゃ、そうかもしれないけど。