今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「それじゃ、緋色ちゃん、頑張ってね」

 振り向きざまに声をかけたユッキーに、

「裕幸先輩も頑張ってくださいね」

 緋色ちゃんはニコッと笑って言葉を返した。


 2人の間はほのぼのムードなのに、他の3人の空気はやたらと重い。

「早々に回収してくれて助かったわ」

 ユッキーがいなくなって、里花ちゃんのせいせいしたような顏。
 先輩をごみのような扱いをしなくても。


「緋色、そろそろ控室に帰った方がよくないか? アップしとかなきゃ、身体も冷えただろう?」

 ずっと黙っていた大学生らしき男子が気遣うように口を挟んだ。

「うん、そうだね」

「じゃ、行こうか」

 2人の男子が立ち上がった。
 彼女を送っていくつもりらしい。

 過保護だな。


「緋色、優勝よ。わたしたちはここで応援してるから」

「うん。頑張ってくるね」

 大胆な発言するよな。

 試合の直前、本人を目の前にしてハッキリと言い切るなんて。


 男子達に伴われて彼女はいなくなった。