今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「えー。俺は緋色ちゃんのそばがいいのに。かわいい花を見ている方が心も癒されるし、パワーももらえるし。ねっ、緋色ちゃん」

 何気にポエム出て来たけど、緋色ちゃん、リアクションに困ってるぞ。

 それにしても、この先輩にはイヤミも通じないな。
 3人ともお手上げ状態みたいだ。


「ユッキー、こんなところにいたのか」

 って、何なんだ。

 今度は誰が来た?

 ユッキーって誰のこと?


 次から次に現れるんだな。
 これも紫杏の選手。


 俺、座る席を間違えたよな?

 こっちの方が気になって陽菜の試合どころじゃない。
 ほとんど見てないし。

 歩夢も同じ。
 意識は紫杏の選手達に向いている。


「龍生、どうしたの?」

「ユッキー、おまえなあ……」

 のほほんとした様子に気が抜けたような声がする。

 ユッキーって呼ばれてるのか。
 それから……このメガネの人が龍生ね。
 名前を覚えてどうするんだよって感じだけど。


「決勝始まるぞ、名前を何度も呼ばれてる。こんなところで余裕こいてる場合じゃないだろ」

「マジ?」

「失格になるぞ、いいのか?」

「それは困る」

「じゃ、行くぞ」


 なんか急に慌ただしくなったな。