今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「先輩、下にいなくていいんですか? もうすぐ試合ですよね」

 咎めるような口調の里花ちゃんはその先輩を睨んだ。


 見るからに歓迎されてないな。


「大丈夫だと思うよー」

 間延びした返事に里花ちゃんのこめかみがぴくっと動く。

 里花ちゃん、怖いな。
 この先輩との間に何があったんだろう?

 緋色ちゃんと裕幸先輩ってつき合っているとか? 
 それを里花ちゃん達が気に入らないとか?

 いろいろと想像力を掻き立てられるんだけど。


 ますます目が離せない。


「その大丈夫って、ぜんっぜん、信用できないんですけど」

「あの……里花ちゃん。あんまり怒らないでね」

 って、控えめに緋色ちゃんの声がした。

 険悪ムードを何とか柔らげたかったんだろうな。

「わかってるわよ。でもね、コイツの顔を見ると、ホントにムカつくのよね」

 毒舌。
 先輩なのに、コイツとかムカつくとか容赦ないな。


「先輩、どっか行っちゃってください。目障りです」

「そう、そう。あっちの応援席で先輩のことを待ってるんじゃないんですか? 行ったほうがいいと思いますよ」


 追い払うように手を振って2人の男子も続ける。

 完全に厄介払いじゃん。
 なんでこんなに嫌われてるんだろう?