今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「あー、ここにいた」

 誰を見つけたのか、叫びながら俺達の方へ駆け寄ってきた1人の男子。


 今度は誰だよ。

 ほんわかとしたムードがいっぺんに吹き飛んだ。


 青色のウエア―。
 また、紫杏の選手。
 

「よかった。やっと会えたねー」

 って、首を傾げてにこにこして、テンションたけーな。この人。

「昨日も一昨日も会ってるくせに、何がやっとだよ」

 ぼそりと不機嫌そうに呟いたのは、それを見ていた男子の1人。


 周りの空気が冷たくなったような……
 里花ちゃんの顔からも笑顔が消えている。

 チームメイトだよな?

 同じユニフォームだし、それなのに、なんか雰囲気が変わったぞ。


「緋色ちゃん、決勝進出おめでとう」

「ありがとうございます」

 ニコッと返した笑顔がまたかわいい。

 目の前の男子、なんか、照れてる。

「裕幸先輩は?」

 年上だったのか。
 それにしても。

「俺も一応、決勝に残ってる」

「さすがですね」

「うん。目指せ、優勝だからね」


 2人の和やかな空気とは対照的に周りは寒い。寒すぎる。

 ツンドラ地帯?
 極寒の風が吹いていた。