今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「控室にいるよ」

「何それ、あの人ついてこなかったの?」

 なんなんだ、いったい。


 今度は何が始まるんだろう。


 なんだか、面白すぎて目が離せなくなってしまった。

 歩夢も気になっているみたいで、背中越しに振り返って、事の成り行きを見つめているみたいだ。

 陽菜のライバル。
 それだけでも興味をそそるよな。


「えっ? どうして? 大丈夫だよ」

「緋色についててってお願いしてたのに。まったく、職務怠慢よね。コーチ失格だわ。あとでビシッと言わなきゃ」

 コーチって、年上だよな。
 コーチがどんな人なのか知んないけど、女子高生に説教とかされるのか?

 里花ちゃんって、どんだけ強いんだろう?

 高校生が1人で外を歩けないってことはないだろうに、コーチって付き人じゃないだろ。


「ところで、誰かに声をかけられたりとかしなかった? 呼び止められたりとか?」

「うーん。そういえば……少しだけ?」

「やっぱりね」

 里花ちゃんは心当たりがありそうな呆れた声と共に溜息を1つついた。



 緋色って子はキョトンとした顔で彼女を見つめていた。