今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「里花ちゃん」

 少し高めの澄んだ声がした。

「緋色」

 聞いたことのある名前が聞こえてきて、階段に降り立った女子の姿に息を飲んでしまった。



 すらりとした長身、微かに笑みを湛えた顏は整っていて、精巧に作られた人形のよう。
 まるで二次元に出てきそうなヒロイン。


 しばらく見惚れて、はっと我に返る。

「ちょっと、そのガン見。相手に失礼だよ」

 歩夢に小声で怒られた。

「ごめん。つい……」

「見惚れる気持ちもわかるけどね、彼女って綺麗だから」

「だよな?」

「うん。でも僕には陽菜が1番だけどね」

 って、そんなわかりきったことを。

「俺もだけどな」


 彼女は綺麗だけど、陽菜のかわいさの方が断然好みだ。性格も。


「ここに来て、時間は大丈夫なの?」

「うん。少しの間だけならいいって言われたから、里花ちゃん達に会いにきたの」

「それならいいけど、1人で来たの? コーチは?」


 里花ちゃんと呼ばれた女子が、キョロキョロと辺りを見回していた。