今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「でさ、俺達の席は?」

 もう一度聞いてきた男子に、

「ここって言わなかった?」

 って、勝ち誇ったような顔をして澄まして女子が言う。


 マジで階段に座らせる気かよ。

 きつー。



「あの……ここよかったら、どうぞ」

 歩夢が席を立った。

 そうだよな。
 隣も空いているし、俺も立ち上がって席をずらした。


 2人分空いた席を眺めた男子達が、ちょっとバツの悪そうな顔をした。
 会話を聞かれていたと気づいたんだろうな。

「あら、よかったわね。優しい人達がいてくれて。ごめんなさいね」

 動じない態度。

 余裕の笑顔を浮かべて俺達ににっこりとした。
 その笑顔、誰かを彷彿とさせるんだけど。

「すみません」

 軽く会釈をして座った男子達。

 元々は彼らのために取ってあった席だから、恐縮する必要もないんだけどな。


 紫杏ってどうなってるんだ?
 こんなヤツらばっかなのか。