今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「あれ? 俺達の席は?」

 突然に聞こえてきた声。

「あるわよ。ここ」

 さっきの女子の声に思わず振り返ってしまった。

 彼女の指が示した先は通路になっている階段。


「なんで、ここなんだよ」

 2人の男子が不満な顔で口を尖らせた。

ウエアー姿だからどこかの高校の選手なんだろう。


「あなたたちには、ここがお似合いだと思うけど?」

「何、その言い草」

「身に覚えはない?」

 鋭い口調で問われた男子達が黙り込んだ。


 どういう会話?
 興味津々に聞き入ってしまった。


「試合に負けたから」

 1人がポツリと呟いた。

「自覚はあったようね」

「仕方ないだろ、負けたもんは。俺達だって精一杯やった結果なんだからな」

「精一杯ねえ」

「なんだよ」

 ちょっと、ケンカ腰になってきた。
 大丈夫なのか? 


「わたしはね、負けたことをどうこう言ってるわけじゃないの。あれは明らかに勝てる試合だったでしょう? それをみすみす逃したから言っているのよ。あそこで勝っていれば決勝も見えていたのに」


 すっげー、怒ってる。