今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「準ってところ、ワザと強調して言っただろ?」

「まさか。そんなことないよ。それは航太兄ちゃんの聞き違い。準優勝って立派な成績だよ」

「ほら、また。今のは完全に悪意だろ。返せ、今俺が奢ってやったお茶を返せ」

「やだよ。もう口つけちゃったもん」


 取りあげようと手を伸ばしてきた航太の手を避けるように、背中を向けてブロック。

「ダーメ。意地悪なヤツにはあげないからな」

「意地悪って、ホントのことじゃん」

「こいつ……」


 悔しそうに舌打ちして、背中にのしかかってきた航太からペットボトルを死守するために、お腹に抱え込んで。


「はあ、はあ……」

 もみくちゃにされながら動いていたら、すっかり息が上がってしまった。


「ちょっと、もう。やめてよ。僕は体育会系じゃないんだからね」

「無駄な体力消耗しちまった。まだ試合が残ってるのに」

 航太の息も荒い。


 お互い顔を見合わせると、力が抜けてしまった。
 身体を支えるように壁に寄り掛かると、息が整うのを待って、それぞれの飲み物を口にした。