今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

あれ、航太だ。

 萌絵さんとひとしきり話をした後、階段を下りて1階のホールに入ったところで、見知った横顔を見つけた。

 自動販売機の前。


「航太兄ちゃん」

 声をかけるとびっくりしたように航太が振り向いた。

「歩夢。来てたのか? 今日は陽菜の試合はないぞ」

「知ってる。さっき陽菜に会ったよ」

「そうか」

 航太は自販機にお金を入れて、

「なんか飲むか?」

 僕に聞いてくれた。

 グッドタイミング。


「冷たいお茶で」

 ボタンを押して出てきたペットボトルを手渡してくれる。


 航太はスポーツドリンクのキャップを開けて、半分ほど一気飲み。

 試合が終わったばっかりだったのかな?
 結構、汗もかいているみたい。


 男子の試合も行われてるけど、目に入らなかった。
 今日は陽菜に会うことが目的だったから。


 そうだ、大事なこと忘れるところだった。


「航太兄ちゃん。団体戦、準優勝おめでとう」


 ちゃんとお祝いのつもりで言ったんだけどな。
 横目でギロッと睨まれてしまった。


 変な航太兄ちゃん。