今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「陽菜に会うのは禁止。これは守ってもらう」

「はっ?」

「何? 何か文句でも?」


 一段と険しい表情で睨みつけられた。


「あっ……いや、何でもない」

 航太の迫力に気圧されて反論が出来なかった。

「不服そうだけど、火に油を注ぎたいわけ? これ以上問題を起こしたら、俺だってただじゃおかないからな。徹底的に敵とみなすから。友達としてのつき合いもジ・エンド。それでもよければ、勝手にしろよ」


 航太の信頼を失くしてまで陽菜に近づきたいわけじゃない。
 それに陽菜のことを考えればおとなしくしていた方がいいと思う。

「陽菜には会わない」


 会わせる顔もない。


「約束は何が何でも守れよ。俺だって友達を失いたくないしな。何よりも陽菜のために」


 陽菜のために……
 そういわれると了承するしかない。