今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「今日の朝練の前、体育館に入ってくる女子部員達に1人1人に、頭を下げて謝ってた」

 えっ!

 俺を見つめる航太の瞳が鋭さが増していた。

「それから、男子部の監督に謝罪して、俺達男子部全員の前で謝ったよ。『昨日は自分の至らなさのせいで、みんなに迷惑をかけて申し訳ありませんでした。これから心を入れ替えて頑張りますので、許してください。すみませんでした』って深々と頭を下げて謝ったんだよ。女子部の監督にもね」

「……」

 俺は航太の顏をまともに見ることが出来なくて。


「悠斗、おまえ出来るか? そんなこと」

 強く言い放つ航太に何も言えなかった。


「あいつは誰よりも気遣いが出来るヤツなんだよ。今日だって、何事もなかったみたいに練習を始めてもよかったのに、陽菜はみんなのモチベーションを崩してしまったって思ったんだろうな」