今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「まあ、一応」

 知ってはいたけど、広い学食の中でいちいち先生を見つけたりしない。

「まずった。監督はおまえたちのこと見てたのかもな。自分の娘だし、いつも定位置に座ってれば、見つけるのも容易いだろうし」

「それがどうしたんだよ」

 陽菜とは友達。
 友達同士で一緒にいることが悪いことなのか?

「試合前に男といちゃこらしてるのを見せつけられてみろよ。男にうつつを抜かしてるって思われてもしょうがないだろ。監督、気が気じゃなかったと思うな。神経尖らせていたかも」

「そんな大げさな」

「俺と歩夢しかいなかったんだぜ。他に男の影はなかったし、家に招いたのも俺たち以外ではおまえが初めて」

「断言するなあ」

「当然。小学生の頃からバド漬けの生活してて、ほとんど俺か歩夢と一緒にいたから、他の男が入る余地なんてないんだよ。それなのにおまえが現れたからなあ。監督、かなりの衝撃を受けたかもな」



 それは喜んでいいことなのだろうか?