今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

 って、一気に矛先が俺に向いた。

「悠斗、心当たりないのか? 監督はおまえのことを知っていたと思うぞ」

「陽菜のマンションで会った。エントランスで歩夢と一緒の時に」

 その時はまさか陽菜の母親なんて思ってもいなかったから。


「なんでそんなとこにいたんだよ」

 そんな責めるような口調で睨まなくても。

「陽菜の家にお邪魔したから、送ってもらうお礼をしたいって」

「だからか」


「夕食もゴチになったっていうのは? やっぱ、まずかったか?」
 
 今さらだけど聞いてみた。


「初めての家で、おまえ図々しいな。そこは遠慮しとけよ。礼儀だろ?」

 やっぱり……
 愚問だった。
 言わなきゃよかったかな。

 すでにごちそうになってしまった後で、そんなことを言われても。
 断れないような雰囲気もあったし、陽菜と少しでも長くいたかったし。



「それから、学食って先生も利用するって知ってたか?」


 それも関係あるのか?