今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「陽菜が大事っていうけど、それは恋愛感情じゃないのか?」

 いつも一緒にいるんだもんな。
 恋心を抱いてもちっとも不思議じゃない。むしろその方が自然な感じがする。


「仲がいいのは認めるけどな。それはないんだよなあ。陽菜だって同じだと思うけど」

「うーん。そういうもんなのか」

 あっけらかんとした物言いは、恋愛感情とはほど遠い感じはするけど。


「お互い恋愛感情がないから、今もつき合ってられると思うしな。陽菜と俺との関係はこのくらいでいいだろ? 次が本題だな。その前に食べてしまおうぜ」

 俺達は再び食事を始めた。

 普通のチームメイトじゃなかったんだな。
 同級生で師弟関係って……


 昨日見た航太のバドミントンを思い出した。
 ダイナミックでキレイ。


 それを創ったのが陽菜なのか。

 プレイの1つ1つに陽菜がいる。



 それを思うと何とも例えようのない気持ちになった。