今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「ううん。いらない。何も食べたくない」

 陽菜は首を横に振った。


 ショックを受けているだろうから、食べ物がのどに通らないのは分かるけど。
 今日は仕方ないのかな?


「お風呂は? シャワーだけでもいいから浴びてきたら?」

 別のことをしていたら、気分転換になるかな?


「ううん。何もしたくない」

 陽菜は俯いてまた首を横に振った。

 さっきはちょっと笑顔も見せてくれたのに……
 落ち込んじゃったみたいだ。


 こんなことが起こるなんて、まさか思ってもいなかった。

 今回は陽菜にとっては特別。
 ダブルスも初挑戦だし、それだけでも神経使っているだろうに。


 陽菜って、自分の頑張りを見せないから、簡単にこなしているなんて思ってしまう。



 でも実は努力家で、同じことを繰り返し繰り返し、自分の納得がいくまで練習していた。
 今はもう、そんな場面を見る機会もなくなったけど。