今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「結論から言うと、監督に平手打ちくらったんだよ」

「監督って、おばさん?」

 ちょっと、信じられなくて僕は目を見開いた。

 おばさんって、練習には厳しいけど、手を上げるような人じゃないよね?
 小さい頃から、陽菜について回っていたから、おばさんとの練習なんて数え切れないほど見て来たけれど、そんなことは一度もなかったから。


「ああ。監督も神経質になってたんだろうな。そんなところに、悠斗がのこのこと現れやがるから」

 忌々しそうに顔を歪めた航太が舌打ちをした。

 あいつ、何やったんだ?


「呑気に陽菜に手なんか振りやがって」

「それで?」

「それだけだよ」

「それだけって?」

 手を振ったくらいでおばさんが陽菜に平手打ち?



 他にも何かあったんじゃないの? って思うくらい、拍子抜けする理由なんだけど。