今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

 食の細い陽菜のために歩夢が作る。

 どうやったら食べてくれるんだろう。
 どんな味付けが陽菜は好きなんだろうって、工夫しながら作って。

 歩夢オリジナルって言ってたけど、それは陽菜の大好物なのかもしれない。


 全ては陽菜のため。

 歩夢は陽菜にそんなことさえ気づかせないように、当たり前みたいに作って見せるんだろう。

 全ては陽菜のため。

 カロリーも栄養も、陽菜に合うように事細かに配慮して作ってあげているんだろう。

 陽菜が好きだから。
 誰より陽菜を大切に想っているから。


 陽菜はそんな歩夢の気持ちさえ知らなくて。

 もしも、陽菜が歩夢の想いを知ったらどうするんだろう。

 想いに応えようとするんだろうか?
 それとも、まだ気づかないだけだとか?

 それだけはイヤだ。


 俺の入る余地がなくなってしまう。


 勝負はまだまだ、これから。

 きっと、まだ何も始まってない。




 歩夢には負けられない。