今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「どうして? 告げ口するなんていうの? 歩夢はお母さんの味方なの」


 声を荒げて怒鳴った陽菜に驚いたのは僕の方だった。


 怒った? 

 いつもはのほほんとした天然な陽菜なのに。



「違うよ。僕はいつでも陽菜の味方だよ。今でも、これからも……ずっと、陽菜だけだよ」


「だったら……そんなこと言わないで」

 不機嫌に口を尖らせて、チラリと僕を見た。

「だったら、ちゃんと教えて」

 ここで甘い顔をするわけにはいかないから。

 陽菜は視線を逸らせて、唇を噛みしめた。


 黙れば黙るほど、言いにくくなるのに。
 後ろめたさがあるんだってことを証明してるのに。



「おにぎり……」


 やがて観念したのか、開き直ったようなぶっきらぼうな答えが返ってきた。