今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

 陽菜の言葉に気分が上昇していく。
 そう言われちゃったら、張り切るしかないよね。

「明日も作るからね」


 喜び勇んで言ったのに。 



「そのことだけど……歩夢。明日からはいいよ」

「どうして?」


 ありがとうって、おいしかったって言ってくれたよね? 
 感謝してるって言わなかった?


「朝早いし、4時くらいには起きて作ってくれたんじゃないの? 歩夢だって塾もあるし、勉強だって大変でしょう。その上にわたしのお弁当もなんて、やっぱり頼めない。歩夢に負担かけたくない」

 陽菜の言うことも分からなくはないけど。
 陽菜の言う通り、前日に下ごしらえをして4時前に起きて作ったのは確か。


 元々、僕はそんなに寝なくても大丈夫だし、早く起きた分、勉強も朝型に変えればいいことだし。

 時間なんてどれくらいでも有効に使える。
 そんな術くらい身につけている。



 今は陽菜の一大事なのに。