今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

 腹は立つけど、しょうがない。

 今回は目を瞑る。

 陽菜優先。

 使えない航太より、あいつの方が役に立つかも?

 あとであいつのアドレス、教えてもらうかな。これから先、必要になってくるかもしれないしね。



「楽しかった?」

「うん。白河くんって優しい人なんだなって思った。食べるのが遅いわたしにずっとつき合ってくれて、いろいろ気を遣ってくれて、明日もね、一緒に食べようって言ってくれたんだよ」


 感激したように、嬉しそうに話す陽菜が、ちょっと憎らしくなってしまう。


 陽菜のことを好きなのはあいつだけじゃないのに。



 僕の方がずっと……嫉妬。


「僕は? 僕の方が陽菜のことをずっと大事に思っているのに。僕のことは何とも思ってないの?」



 気づいた時には、口をついて出ていた。