今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

 小さい頃から、バドミントンだけ。

 友達と遊ぶこともあまりなかったから、女の子が夢中になるものや女の子らしいふわふわしたものをどこかに置き忘れて来たんじゃないかって思う。


 思い返してみると……そうだよね。

 そばにいるのが僕と航太だもん。


 そんなものに縁遠くなっちゃうのも仕方がないのかな。

 ごめんね、陽菜。



 幸い、友達には恵まれているみたいだから、そこは安心しているけれど。





 やっぱり……

 人並みに外の世界も見てほしいなって思う。
 今しか楽しめないことはたくさんあるはずだから。




 大会が終わったら、陽菜とどこかに出かけてみようか?



 たまにはそんな楽しみもあっていいよね。