今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「どうして?」

「だって、遅かったでしょ。わたしを待っていたら、白河くんの用事ができないよ。友達とだって遊びたかったでしょ? 食べ終わるまでつき合ってくれなくてもよかったのに。貴重な昼休みを潰しちゃって、ごめんね」



そうくるのか。


ホント、ちっともわかってないよな。

俺は陽菜といるだけで幸せなのに。



「陽菜。おまえ、気を使い過ぎ、考え過ぎ。俺はわがままな人間だからね。イヤな時はイヤって言うし、用事があればそう言うよ。もちろん、陽菜がダメなときは断ってくれればいいし。お互い我慢してつき合う必要はないだろ?」


「うん」

「ということで、明日は?」



 俺をじっと見つめていた陽菜は、

「うん。いいよ」

 って、はにかんだ顔で返事をしてくれた。


 よかった。



「教室まで送る。荷物貸して、持っていってあげるよ」


 手を差し出すと、いいよ、いいよってバッグを胸の中に抱え込まれてしまった。