今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「そうだ、アドレスどうしようか? 消してしまおっかな」

 エレベーターを見ていた俺に、歩夢が不穏な言葉を投げかける。

「ダメに決まってんだろ。おまえにそんな権利ないだろ。勝手なことすんな」

「消したところで、陽菜は困んないと思うよ」

 こいつ、痛いとこを突く。

 2回消されても、本人は全然気づいてないし、陽菜からメールも電話も来ることはないし。現状を考えると、何も言い返せない。

「1度消して、返事が来なければ、普通はさ、自分に脈はないんだってこと、気づいて諦めるもんだけどね」

 嫌味かよ。往生際が悪いって。
 接点はちゃんとあるんだから、簡単に諦められるわけがないだろ。


 それに、

「これは俺と陽菜との問題なんだから、おまえがいちいち入ってくんな」

 結局はそういうことだよな。