今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

 歩夢の言葉に、部屋の中に視線を彷徨わせていた陽菜は、一つ大きく息を吐いた。

 正直に話す気になったんだろう。

「……3キロ」

 諦めたように放った声に

「やっぱりね」

 歩夢は確信したようにため息交じりに呟いた。

「もういいでしょ。本当のこと言ったんだから」

 何か後ろめたさを隠すように、この話から陽菜は逃げようとする。


「陽菜。もっと食べなきゃダメだよ。体重は落とすなって言われているでしょう? それでなくても痩せてるんだから、その上に3キロはキツイよ。筋力だってつかないし」

 歩夢の腕の中で陽菜は頷いた。


「分かってる。食べる努力はしてるし、食べてるよ。歩夢だって知ってるでしょ? 大会までにはちゃんとするし、だから、大丈夫だよ」

「うん。わかった」

 陽菜の言葉に安心したのか、そうでないのかは分からないけど。



 歩夢はやっと……陽菜の首から腕を離した。