「...日奈子! 日奈子!」
 
 
誰かが知らない名前を呼んでる。
 
 
私はゆっくりと目を開けた。
 
 
「日奈子!よかった。目を覚ましたのね!!」
 
 
誰?この人。
それに、日奈子日奈子って。
私は七瀬だよ?
 
 
 
「お医者さん呼んでくるわね!」
 
 
どうやら私は、生きているらしい。