心の底から君が好き②



--翌日。


「いってきまーす!!」



朝玄関を出たらそこには


「あれ、柊斗来てくれたの??」


柊斗の姿があった。

柊斗はあたしを見るなりにこってして


「結菜おはよー!一緒に行こう?」



まさかお迎えに来てくれるなんて思わなかったから


「柊斗おはよ!来てくれてありがとう!」


満面の笑みでそう言った。



そしたら後ろから何やら鋭い棘のような視線を感じる。

恐る恐る見てみたら



--ビクっ



「結菜…もしかしてそいつが…」


ものすごく黒いオーラをかもし出してるあき兄。


「あき兄…そうだよ!この人が彼氏の柊斗」


柊斗が背筋をピーンとさせて


「あっ!結菜のお兄さんなんですね!えと、この度結菜さんとお付き合いさせてもらうことになりました。相川 柊斗です。結菜さんを絶対に幸せにします!宜しくお願いします!」


あき兄に向かって深くお辞儀をする。

あき兄は柊斗の礼儀の良さに感心したのか


「お、おう…なんか良い奴そうだな。…結菜をよろしく頼む」


呆気なく認めてくれた。

やっぱりあき兄は見る目あるねっ


「でも」とあき兄が付け加えて


「結菜になんかあったりしたら、その時はどんな手段をつかってでも別れさせるからな!!」



再び鬼の形相に。

昨日から思ってたけど、こんなあき兄見たことないかも。