--翌日。
「いってきまーす!!」
朝玄関を出たらそこには
「あれ、柊斗来てくれたの??」
柊斗の姿があった。
柊斗はあたしを見るなりにこってして
「結菜おはよー!一緒に行こう?」
まさかお迎えに来てくれるなんて思わなかったから
「柊斗おはよ!来てくれてありがとう!」
満面の笑みでそう言った。
そしたら後ろから何やら鋭い棘のような視線を感じる。
恐る恐る見てみたら
--ビクっ
「結菜…もしかしてそいつが…」
ものすごく黒いオーラをかもし出してるあき兄。
「あき兄…そうだよ!この人が彼氏の柊斗」
柊斗が背筋をピーンとさせて
「あっ!結菜のお兄さんなんですね!えと、この度結菜さんとお付き合いさせてもらうことになりました。相川 柊斗です。結菜さんを絶対に幸せにします!宜しくお願いします!」
あき兄に向かって深くお辞儀をする。
あき兄は柊斗の礼儀の良さに感心したのか
「お、おう…なんか良い奴そうだな。…結菜をよろしく頼む」
呆気なく認めてくれた。
やっぱりあき兄は見る目あるねっ
「でも」とあき兄が付け加えて
「結菜になんかあったりしたら、その時はどんな手段をつかってでも別れさせるからな!!」
再び鬼の形相に。
昨日から思ってたけど、こんなあき兄見たことないかも。

